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毎日が・・・日常着物生活の日々

毎日が・・・日常着物生活の日々

喪服(色喪服)

2004・7・22

実は私驚いております。

普通に「色喪服」と言う言葉を使っていたのですが、

反響にビックリ!




色無地のほかにも梵字などの入った江戸小紋を誂えたりしているし、
1つ紋の江戸小紋もよく着ておりますので

一概に「色喪服とは色無地です」とは申せません。

私自身そのシーンに合わせて黒・グレー(宮中ではこの色が喪の色です。
皇太后さまがお隠れになった後、
皇后さまが1年間喪に服し
この色のお召し物だったことはどなたもご存知ですね)紫・紺・ブルーなどを
着まわしておりますし、
帯も黒からグレー・紺など先方や行事に合わせております。


黒地で柄の有る帯を締めて、
現地で、柄が出ないように締めなおしたりも致します。

ただ単に不祝儀だから「黒」と決めないで、
失礼のない程度に楽しませて(?)戴いております。




あれから、呉服屋さんや、着付けを教えていらっしゃる方、
そして、本や小説など調べ、私の考えなども入れて、
判りやすく書き出してみました。


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明治時代より前は「白」が喪服という考え方が多かったようにも聞いております。

歌舞伎界では時折、ご家族全員白喪服に為さってらした事もございます。

皆さんの記憶に新しいところでは、「高麗屋さん」。


そのほか現在も身内は白喪服という地方も在るそうです。

妻は二夫まみえずと云い、白を着る地方もあるとか・・・

     
  *****     *****




葬儀や告別式の喪主、家族、参列者は、喪服に黒喪帯という装いで悲しみの第一礼装とします。

法事や偲ぶ会では、喪にふさわしい色無地や江戸小紋を喪の略式礼装として着ますが、
これを色喪服といいます。


喪服の格は、着物だけでなく帯の色の組み合わせで決まります。


   黒喪服と黒喪帯、
   黒喪服と色喪帯、
   色喪服と黒喪帯、
   色喪服と色喪帯の順に略式になります。




地方によって違いますが、
親族は三回忌まで黒喪服を着、それ以降は色喪服を着る事が多いようです。


色無地には、一越縮緬や古代縮緬、紬のように地紋がないものと、
綸子や紋意匠のように地紋があるものが使われます。

地紋がある場合は、慶弔両用として、流水、雲、波や有職模様のものを用い、
慶事用には吉祥文様の地紋を選びます。

当然の事ですが、明るく華やかな色は慶事に、
両用にする場合は紫、藍、鼠系などの色を選びましょう。



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色喪服と色喪帯 喪の小物

色喪服には、茶、灰、藍、紫、臙脂(えんじ)など地味な色を用います。

生地は光沢のある綸子や羽二重を避けて、縮緬など光沢のないものを選びます。
色無地の場合は、地紋のない一越し縮緬や古代縮緬が無難ですが、
地紋がある紋意匠縮緬の場合は吉祥紋を避け、流水や雲、網代などの模様を選びます。

江戸小紋なら極型の鮫小紋や霰などの文様を。

色喪帯は色喪服同様、地味な色の袋帯や織り名古屋帯のほか、
染め文様には、経文や蓮の花などが配されています。

喪が薄くなると、小物も黒ではなく地味な色を選びます。
半衿と長襦袢、足袋は白です。


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黒喪服とは、
黒無地きものに、五つの紋を入れたものに、
黒共帯(黒無地で織り上げた名古屋帯)を合わせ、
帯締め、帯上げ、草履、ハンドバッグ等は黒で統一、
半衿、長襦袢は白、扇子は黒骨に白か、黒のものを用います。


色喪服とは、
略喪服とも言い、
抑えた色の色無地や柄の小さな地味な小紋(鮫小紋など)に、
喪色と言い、グレーや紫、抑えた水色(グレイッシュ系統のおとなしい色)などの、
帯に帯締め、帯上げなどの小物であわせます。
(帯は、墨絵で凡字の書かれたものや墨絵の季節の風景などの染め帯を締めたり。
季節によっては黒の羽織、コートを合わせることも場に合わせた良い装いです。)



          ついでに覚えやすく書いてみました。



 喪主   近親者

通夜     黒喪服   色喪服
告別式(葬儀)   黒喪服   黒喪服
初七日  黒喪服   色喪服
三十五日  黒喪服    色喪服
四十九日   黒喪服    色喪服
納骨式   黒喪服   黒喪服
一週忌  黒喪服   色喪服

喪主は一週忌明けまで黒喪服が

喪主以外の参列者は、告別式は黒喪服、以外は色喪服でかまいません。


     地方によって、習慣が違うこともあります

      喪服にはミス、ミセスの区別はありません。


お仕立ての違い

本来は、袷という裏地付きの喪服、単衣(裏なし)と、
盛夏用の透ける素材で駒絽(または平絽)のものと3種類ありますが、
最近では、袷と盛夏用の絽の2種類をお創りになるのが一般的です



重複して書いてありますが、判り易いほうをお読み下さい^^
こんなもので如何でしょう?



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